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東南アジア向けアタッチメントドリルを開発し市場投入

2022年01月20日

 当社は、2025 年ビジョン「FURUKAWA Power&Passion 150」の実現に向け、その第1フェーズとなる中期経営計画2019で掲げた「東南アジア砕石市場開拓」の具体的施策の一つとして、グループ中核事業会社である古河ロックドリル株式会社(東京都千代田区大手町2-6-4 社長:荻野正浩)と協働で、油圧ショベルに装着するアタッチメントドリル『AHD709』を開発し、この度インドネシア市場に投入しました。

 一般的に、鉱山や砕石場の露天掘り掘削現場では、発破用のさく岩機に油圧クローラドリルが使用されますが、新興国の多くの掘削現場、特に砕石場では、穿孔能力が大きく劣るものの安価な空圧式さく岩機が主流となっています。
 このような状況下、古河ロックドリルでは、インフラ開発に伴い骨材の需要増加が見込める東南アジア砕石市場をターゲットとし、ロングリーチによる機動性のある油圧ショベルに、油圧クローラドリルで定評のあるダンパ付油圧ドリフタ(HD709)を搭載したアタッチメントドリル『AHD709』を組み合わせることにより、作業性が高くかつ購入しやすい価格設定のさく岩機の市場投入を実現しました。
 今後、インドネシアの他、東南アジア諸国にも同製品を展開し、FURUKAWAブランド(Powered by FURUKAWA)によるさく岩機の油圧化促進に取り組んでいきます。

 古河ロックドリルは、油圧ドリフタ等の更なる高性能化と、現地調査に基づく「マーケティング経営」の実践により、お客様目線での製品開発に引き続き取り組み、東南アジア砕石市場への展開強化と共に、同地域のインフラ発展に貢献していきます。

メーカ希望価格

15,000千円(税別)

販売目標

初年度10台

特徴

① 高穿孔性能


ダンパ付油圧ドリフタHD709を搭載しているため、空圧クローラドリルに比べ穿孔性能がアップし、生産性が向上します。

② 低価格


お客様所有の油圧ショベルアーム先端へ取り付けるアタッチメントのため、油圧クローラドリル等に比べ、導入費用を大幅に抑えることができます。

③ 高機動性


油圧ショベルに取り付けるため、油圧ショベルのロングリーチ及び旋回機能により移動することなく、高範囲を穿孔することが可能です。

④ 汎用性


制御ユニットはアタッチメントドリル本体内に集約しているため、油圧ブレーカ用サービス配管のある油圧ショベルであれば、油圧ホースと電源の接続作業だけで、取付けることができます。

主要諸元

モデル名称 AHD709
本体質量
(油圧セントラライザ付き)
kg 1,970
(2,040)
全長
(油圧セントラライザ付き)
mm 6,810
(7,008)
作動圧力 MPa 17.5
消費油量 LPM 160
穿孔径 mm 64~89
中間ロッドサイズ - 32H, 38R, 45R, (38H)
中間ロッド全長 m 3.05
油圧セントラライザ オプション
推奨油圧ショベル ton 20
推奨空気吐出量(フラッシング用) m3/min 5以上
推奨空気吐出圧(フラッシング用) MPa 0.7~1.0
アタッチメントドリル「AHD709」.jpg
アタッチメントドリル『AHD709』
油圧クローラドリル.jpg
  油圧クローラドリル

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古河機械金属株式会社 経営企画部広報・IR課

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