産業機械部門: 日本パッケージングコンテストでジャパンスター賞を受賞 ~ポンプ出荷用パレットを強化段ボールで開発、 環境負荷を低減し作業効率も向上~
2025年10月22日
■サマリー
・古河産機システムズ株式会社とナビエース株式会社が共同開発した強化段ボールパレットが、日本パッケージングコンテストでジャパンスター賞を受賞。
・強化段ボール製でボルト固定に対応。1つのパレットで10種類の製品を梱包でき、作業時間を大幅に短縮。
・木材不使用のため、CO₂排出量を削減するなど環境負荷も低減。
当社(本社:東京都千代田区、社長:中戸川 稔)グループの中核事業会社で、産業機械部門を担う古河産機システムズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:岩間 和義)は、ナビエース株式会社(本社:愛知県春日井市、社長:大辻 雄介)とポンプ出荷用パレットとして共同開発した強化段ボールパレット※が、このたび、2025 日本パッケージングコンテスト(主催:公益社団法人日本包装技術協会)において、ジャパンスター賞(日本貿易振興機構理事長賞)を受賞しました。
強化段ボールパレットは、環境負荷低減を目的に木材使用量の削減を図る取り組みとして開発しました。一般的に、ポンプを出荷する場合、ポンプをパレットに固定するためのボルト締めが必要で、木製パレットが使用されています。これを環境にやさしい段ボールに変更するには、強度不足や包装資材の増加が課題となっていました。そこで、強化段ボールや段ボールパレットで物流課題を解決するナビエースと共同で、ボルト締めに耐える構造と、衝撃によるボルト外れを防ぐ設計を検討し、実用化を実現しました。
更に、フォークリフトとの接触を防ぐ段差や作業用手穴を設けるなど、現場での作業性にも配慮した設計としました。大きさや形が異なる10種類のポンプに対し、一つの強化段ボールパレットで対応できる汎用性を備えつつ、紙素材のため木製よりも穴開けが容易で、作業効率の向上に寄与しています。木材を使用しないことで産業廃棄物とCO₂排出量の大幅削減も実現しました。これらが認められ、今回の受賞となりました。
古河産機システムズは、今後も、強化段ボールパレットをポンプ出荷で使用し、環境負荷低減と作業効率向上を図り、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※正式名称は、『【10製品兼用】ボルト締め可能!! 強化段ボールパレット』です。

強化段ボールパレット

表彰式の様子

ジャパンスター賞表彰状
強化段ボールパレットについて
従来の木製パレットの代替として開発されました。最大200kgのポンプを安全に固定できる強度と、紙素材による環境配慮を両立しました。最大の特徴は、ポンプの脚とパレットをボルトで固定できる構造で、固定位置を自由に変更可能です。これにより、1つの梱包材で10種類の異なる形状や重量のポンプ出荷に対応し、組立梱包時間を70%、開梱時間を90%削減しました。更に、木材を使用しないことで環境負荷低減、CO₂排出量を61%削減しました。
(参考URL)https://nabiace.co.jp/cases/p3734/ ※ナビエース公式ホームページ
ボルト止めの方法



日本パッケージングコンテストについて
「日本パッケージングコンテスト」は、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的として、毎年開催されている日本の包装分野における最大のコンテストです。
本コンテストで受賞された作品は、アジアスターコンテスト(主催:アジア包装連盟(APF))、ワールドスターコンテスト(主催:世界包装機構(WPO))への出品資格が得られ、アジアスター賞、ワールドスター賞をめざして世界各国からの作品と競います。
お問い合わせ先:お知らせに関して
古河機械金属株式会社 経営企画部広報・IR課
お問い合わせ先:コンテストに関して
古河産機システムズ株式会社 事業企画部