ロックドリル部門:稼働サポートシステムが国交省のNETISに登録 ~土木施工現場の施工性と経済性を向上~
2025年06月13日
当社(本社:東京都千代田区、社長:中戸川 稔)グループの中核事業会社である古河ロックドリル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山口 正己)が、IoTソリューションとして提供しているブラストホールドリルおよび油圧ブレーカ稼働サポートシステム「F-MICAS※1」と稼働サポート有償サービス「FD-CARE/FA-CARE※2」について、土木施工現場における省力化・効率化の実現性が評価され、このほど国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されました。
現在、土木施工現場では、⾼齢化や⼈⼿不⾜が深刻化し、作業の効率化や安全性の向上が強く求められています。本システムにより、施工管理、日報、月報が自動生成できるため、施工性・経済性が向上いたしました。古河ロックドリルでは、今後もお客さまの要望に応えるべく、100年を超える穿孔技術開発の経験と、最新の ICT 技術により、土木施工現場の省力化・効率化に向け、更なる取り組みに努めていきます。
※1:F-MICASとはFRD Machine Information Control & Analysis Systemの略称で、ブラストホールドリルおよび油圧ブレーカの稼働サポートシステムです。
※2:FD-CARE/FA-CARE:F-MICASで収集したデータをベースに稼働サポートを行う有償サービスです。
https://www.furukawarockdrill.co.jp/support
NETIS登録情報
・登録番号:KT-250004-A
・技術名称:建設機械施工管理サポートシステム『F-MICAS+FD-CARE/FA-CARE』
・登録日:2025/04/15
・登録ページ:https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KT-250004%20
■技術内容
本技術は、建設機械の施工状況をリアルタイムで把握し、施工管理をサポートするシステムです。従来施工現場ではオペレータ等による人的な記録管理に依存しており、作業実績の把握や機械のメンテナンス管理に多くの時間と労力がかかっていました。
本技術により、稼働データをもとに施工管理・日報・月報を自動生成できるため、従来の手作業に比べて大幅な効率化が可能となり、結果として施工性および経済性の向上が図られます。これらの効果が評価され、国土交通省のNETISに登録されました。
■期待される効果
(1)施工管理の効率化と経済性の向上
建設機械の稼働状況をリアルタイムで把握し、施工管理・日報・月報を自動生成することで、人的な記録作業を削減し、施工管理の効率化と経済性の向上を実現します。
(2)作業効率の向上
「作業効率」や「オペレータ分析」により、非効率を可視化。改善を通じて、より効率的な施工が可能になります。
(3)教育・指導の質向上
作業効率およびオペレータ分析結果をもとに、実際の稼働現場でのオペレータへの指導や教育を行うことで、作業効率、施工性の向上につなげます。
(4)レポートの柔軟なカスタマイズ
顧客の要望に応じたレポート形式のカスタマイズが可能で、現場ごとのニーズに柔軟に対応できます。
ブラストホールドリル・油圧ブレーカについて
■ブラストホールドリルについて
ブラストホールドリルは、発破用の火薬を装填するため下向きにせん孔する(岩盤に孔(あな)を開ける)自走式機械で、クローラドリル、ダウンザホールドリル、ロータリドリルの総称としてブラストホールドリルと呼んでいます。
特に、古河ロックドリルが開発・販売する油圧クローラドリルは、国内市場で約70%のシェア(当社調べ)を誇るなど、高い信頼性と性能を備えており、業界内でも高く評価されています。

■油圧ブレーカについて
油圧ブレーカは、油圧ショベルに取付け岩盤の掘削や岩石の小割、コンクリートの破砕などに使用されます。
古河ロックドリルの油圧ブレーカは、お客様の様々なニーズに応え、小型から岩盤掘削用の超大型まで豊富なラインナップを取り揃えることで、世界のインフラ整備に貢献しています。

NETIS(新技術情報提供システム)について
NETIS(新技術情報提供システム)は、国土交通省が運用するデータベースで、新技術の活用促進のため、民間事業者などが開発した有用な新技術に関する情報を共有・提供し、公共工事等での積極的な活用を促進されています。NETIS登録技術の活用により、施工者は公共工事等の工事成績評定点や総合評価方式での入札において技術評価点の加点対象になります。
お問い合わせ先:製品に関して
古河ロックドリル株式会社 営業企画部
お問い合わせ先:お知らせに関して
古河機械金属株式会社 経営企画部広報・IR課