ユニック部門:リチウムイオンバッテリー搭載のミニ・クローラクレーンを開発し、欧州にて販売開始
2024年10月04日
当社(本社:東京都千代田区、社長:中戸川 稔)グループの中核事業会社で、ユニック部門を担う古河ユニック株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山川 賢司、以下:古河ユニック)は、充電式のリチウムイオンバッテリーを搭載したミニ・クローラクレーン『UM325C』(最大吊上能力 3,230kg)を開発し、欧州にて販売を開始しました。従来のバッテリー式モデルと同様に、排気ガスを出せない地下道やビルなどの屋内のほか、外部電源の取得が困難な現場や狭い場所などに自走して移動し、CO2を排出しないクリーンなクレーン作業を可能にすることに加え、リチウムイオンバッテリーの採用により高速充電(AC200Vで満充電時間:約3時間)を実現しています。
古河ユニックは、今後もお客さまのニーズに応える製品の開発・提供のみならず、カーボンニュートラルの実現に向けた製品・技術・サービスの開発・提供により一層注力してまいります。
リチウムイオンバッテリー搭載のミニ・クローラクレーン『UM325C』について
①バッテリー式モデルの新たなラインナップ
『UM325C』は「ゼロ・エミッションクレーン」をコンセプトに開発したバッテリー式最新モデルです。従来の液式鉛バッテリー式モデル『URW295CBR』(2016年国内販売開始)とAGMバッテリー式モデル『URW295CB3RA』(2021年国内販売開始)のミニ・クローラクレーンに加え、充電式のリチウムイオンバッテリー式モデルとして新たにラインナップしました。現行ラインナップ(AGMバッテリー式モデル)から約2時間の満充電時間を短縮しました。
②コンパクトな格納形態と十分な地上揚程を実現
走行時の車幅は一般的なドアを通過できる750mmで地下道や屋内、狭い場所などに移動が可能なうえ、「ポップアップ式コラム(起立式コラムポスト)※1」の採用により、コンパクトな格納形態と十分な地上揚程を実現しました。さらに、オプションの「油圧チルト式ジブ※2」を装着することで、最大地上高 17.7m、最大作業半径 15.6mまでクレーン作業が可能になります。
※1 ポップアップ式コラム(起立式コラムポスト):クレーンの折り畳み機構で、コンパクトな格納姿勢と広範囲な作業領域を実現します。
※2 油圧チルト式ジブ:クレーンのブーム先端に取り付けるジブで、高揚程での荷の送り込み作業で威力を発揮します。
③作業者の安全を確保
走行およびクレーン操作は、ラジコン送信機を用いての遠隔操作が可能で、アウトリガの張り出し状態やクレーンの作業姿勢に応じて定格荷重を自動で切り換える機能により、作業者の安全を確保しました。
④安全性と作業効率の向上
そのほかにも、確実な機体設置を実現する「アウトリガ水平自動張出機能」や安定した走行を実現する「拡幅クローラ」などの機能を搭載し、“安全性と作業効率の向上”を図っています。また、従来シリーズとは異なるアウトリガの採用により、アウトリガ設置・格納作業を簡易化するとともに、他クレーンを使用せずにアウトリガで機体を持ち上げ、運搬用トラック荷台へ積載することも可能にしました。
【補足資料】
【ミニ・クローラクレーン(ミニクロ)】とは
コンパクトなボディでトラックが入り込めない狭い場所や不整地、屋内作業現場で威力を発揮する自走式クレーンです。
小型トラックの荷台に横積み可能な非乗車型モデルから、世界最大の吊り上げ能力を誇る10t吊りの乗車型モデル、環境に配慮した完全電動モデルなどラインナップしています。
※「ミニクロ」は、古河ユニック株式会社の登録商標です。
参考動画
【社会課題を解決】狭い場所で活躍するミニ・クローラクレーン編|古河機械金属PV
https://youtu.be/rg4kSRtcLiU
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古河機械金属株式会社 経営企画部広報・IR課