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黒部ダム建設に活躍したさく岩機を寄贈し体験学習に全面協力 ~大町市SDGs探求学習旅行プログラムに賛同~

2022年10月20日

 当社グループの中核事業会社で、ロックドリル部門を担う古河ロックドリル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:荻野 正浩)と、同部門の関係会社である足尾さく岩機株式会社(本社:栃木県日光市、社長:落合 望)は、大町市SDGs学習旅行誘致協議会(長野県大町市)のSDGs探求旅行プログラムに賛同し、黒部ダム建設で活躍したさく岩機を寄贈し、技術支援するなど、同協議会が運営するさく岩機体験学習に全面協力しました。

大町市SDGs探求学習旅行プログラムについて

 大町市SDGs学習旅行誘致協議会は、SDGsを取り入れた学習旅行の誘致を図り、次世代を担う子どもたちが「水」や「エネルギー」について学べる様々な学習プログラムを多数展開されています。今般、看板プログラムとして、戦後復興のための電源開発の歴史を肌で感じ、自然エネルギーの大切さを学ぶことを目的とした、くろよん※1建設工事体験学習の新展開に向け、黒部ダム駅に隣接するトンネル坑内にさく岩機の体験施設が整備されました。
※1くろよん:黒部ダム、黒部川第四発電所(富山県中新川郡立山町)

当社グループの協力内容

 当社グループは、このSDGs探求旅行プログラムに賛同し、古河ロックドリルが黒部ダムの建設工事で活躍したハンドドリル「22D」を寄贈しました。このさく岩機は体験機として施設内に設置され、約30キロの重量を体験することができます。このほか、古河ロックドリル製のレッグドリル「322D」も設置され、動態展示できるように足尾さく岩機が技術支援いたしました。実際に空圧で作動するさく岩機の打撃や振動、空気の排気音を体験することができます。
 さく岩機の体験学習を通して、子どもたちが黒部ダム建設の歩みや再生可能エネルギーについて学び、持続可能な未来につながる行動のきっかけとなることを期待しています。

 当社グループは、様々なステークホルダーとのコミュニケーションを深めながら、今後も持続的な社会の発展に貢献していきます。

ハンドドリル「22D」.jpg

重量が体験できるハンドドリル「22D」

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動態展示中のレッグドリル「322D」

さく岩機体験機の概要について

 展示中のさく岩機は、黒部ダムの建設工事で最新鋭のさく岩機として活躍しました。当時主流であったビット※2を選定し、細部までこだわり再現しています。なお、両機種とも販売開始からモデルチェンジせず2021年まで生産していましたが、現在は在庫限りの販売となっています。

■ハンドドリル「22D」
 1953年に販売を開始。打撃・回転機構を持った手持式の小型空圧さく岩機で、砕石現場での小割、道路工事等の土木工事などの下向きのせん孔作業に使用されています。

■レッグドリル「322D」
 1956年に販売を開始。打撃・回転機構を持ったレッグ式の小型空圧さく岩機で、鉱山やトンネル掘削、ダム工事現場など水平せん孔作業に使用されています。国内唯一の動態展示機で、毎分1,850回の打撃と200回転の振動、空気の排気音を体験できます。
※2ビット:岩に孔を開ける先端の部品。現在は、主にクロスビット(十字型)が使用されますが、当時はカービット(一文字型)が主流でした。

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