私たちの技術が社会を支えている。
誇りを胸に、
最適解を導き出す。

設計
  • マテリアル機械本部
    技術部 設計課
  • Y.H
  • 2018年入社 | 工学研究科 機械システム工学専攻

PROFILE

多様な分野の産業機械に携われることに興味を持ったのが入社のきっかけ。歴史ある会社であることにも惹かれ、入社を決意した。入社後、現部署に配属となり、破砕機(クラッシャ)の設計業務に従事。4年目のいま感じているのは、大きな会社であるにもかかわらず、若手のうちから幅広く責任ある仕事を任されることだという。所属する栃木工場は、技術部の建屋と製造工場が隣接しており、コミュニケーションも活発。日頃から製造部門の技術者と話し合い、自分が設計した機械が工場で組み上がっていく様子を間近で見られるのも面白さだと話す。

仕事のやりがい

私たちの技術がなければ
道路もできないし発電所も機能しない。
仕事を通して感じる、確かな手応え。

入社したばかりで右も左もわからない頃、上司に同行してお客さまの工事現場に行ったことがあります。いまでも耳に残っているのは、そこでお客さまから掛けていただいた言葉。「古河さんに頼んで、本当によかったよ!」。自分はまだ何も関わっていませんでしたが、自分のことのようにうれしく誇らしかったですね。私はこれからこんな言葉を掛けてもらえる仕事に取り組んでいくのだなと実感したのを覚えています。
現在担当しているのは、破砕機や粉砕機の設計です。破砕機・粉砕機とは、岩石などを砕き、建築資材となる砂利などをつくる産業機械のことで、粉砕機は火力発電所の灰の処理にも活用されています。なかなか一般の人の目にふれることのない機械ですが、私たちの技術がなければ、道路も整備できないし、発電所も機能しなくなる可能性がある。社会を支えているという確かな手応えがこの仕事のやりがいでもあります。

産業機械の設計とは?

お客さまの多様なニーズに応えるために。
日々の経験や新しい発想で
オリジナルの機械を作り上げる。

歯板やロールなどを駆動させて岩石などを目的の粒度まで細分化していく。それが破砕機や粉砕機の基本構造です。設計の際には機械工学が基本となりますが、それに加えて油圧や電気など幅広い知識が求められることも。また、ベースとなる機種はあるものの、それぞれの顧客ニーズに合わせて仕様を変更したり改良を加えたりする必要があり、最終的にはすべてオリジナルの機械となります。そのため、いかに経験を重ね、自分の中の引き出しを増やしていけるかが重要です。
私は1年目から設計を任され、次第に高機能な機械を担当するようになり、現在は複数の機械やプラントの計画を並行して進めています。破砕機や粉砕機は歴史も長いため、すでに「完成された機械」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、シミュレーションなど新しい技術や発想を取り込むことで革新できることも多い。そこがまた、この機械の設計に携わる面白さでもあります。最近では、機械の設計にとどまらず、消耗部品の長寿命化など、機能を底上げするような新たなテーマにも携わっています。

仕事で大切にしていること

機械は現場でお客さまと一緒に
作り上げていくもの。
信頼してもらえる技術者を目指して。

機械の設計というと、1日中デスクに座って設計図を描いているようなイメージがあるかもしれません。しかし私の場合は、デスクを離れてお客さまの現場にいることも多く、機械の据え付けに立ち合ったり、試運転で調整をしたり、お客さまや協力会社の人たちと一緒になって作業をしています。機械の調整や操作など、現場でお客さまから学ぶこともたくさんあり、「こういうやり方もあるのか!」とどんどん視野が広がっています。
入社4年目となった今だからこそ思うのは、設計段階で100点満点を出すのはむずかしいということ。なぜなら、100点満点は現場の方との関わりの中から生まれてくるものだと考えているからです。そのため現在は、設計段階では確実に80点の答えを出すことを意識。残りの20点は、現場でお客さまと一緒につくり上げていきたいと考えています。将来的には、大規模なプラントの設計にもチャレンジしてみたいし、入社当時に感動したお客さまからの言葉を、次は自分自身が掛けられるようになりたい。お客さまや営業担当から信頼してもらえる技術者を目指していきたいです。

1日のスケジュール

  • 7:30

    出社。メールのチェック。関係各社のスケジュールも考えながら、1日の段取りを組み立てる。

  • 8:30

    デスクで設計。CADを使って粉砕機の設計図を描く。

  • 10:30

    隣接する製造工場へ。組み立て中の機械の確認・調整をする。

  • 11:00

    ミーティング。協力会社の技術者と発注する部品の打ち合わせ。

  • 12:00

    昼休み。

  • 13:00

    外出。お客さまを訪問。設計中の機械について詳細な打ち合わせ。

  • 15:00

    帰社。再びデスクに向かい、設計を進める。

  • 18:30

    メールチェック。明日の業務の確認。

  • 19:00

    退社。