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ロックドリル部門:超大型油圧ブレーカを開発、製品ラインナップを強化

2018年07月18日

- 古河独自の超低騒音仕様によりオペレータの疲労を大幅低減 -

当社グループの中核事業会社である古河ロックドリル株式会社(東京都中央区日本橋1-5-3 社長:三村 清仁)は、超大型油圧ブレーカ『Fxj1070』を開発し、本年8月より販売を開始します。

超大型油圧ブレーカは、これまで国内において、岩石を破砕する砕石現場や、大型土木工事で使用されてきました。しかし近年、首都圏を中心に再開発によるビルの地中基礎の破砕や、老朽化した大型プラント、橋梁等の構造物の解体破砕に用途が広がっています。

古河ロックドリルは、油圧ショベルのアタッチメント製品である油圧ブレーカにおいて、国内約40%のシェアを有しており、その主力製品として中・大型油圧ブレーカ『Fxjシリーズ』を8機種ラインナップし、販売してきました。この度、開発した『Fxj1070』は、同シリーズ最大となる超大型機種で、油圧ショベル質量65~110トンクラスに搭載することができます。
また、旧超大型モデルと比べ、メンテナンスコストの低減、耐久性の向上、打撃力アップ、高寿命化を実現させたほか、超低騒音仕様のため、騒音・振動によるオペレータの疲労を大幅に軽減することが可能です。

『Fxjシリーズ』の超低騒音仕様機は、国土交通省が整備する新技術情報提供システムのNETISにおいて、「超低騒音油圧ブレーカを用いた解体・掘削工法」として登録され、活用効果評価VRに指定されておりますが、『Fxj1070』も現在追加申請中です。
古河ロックドリルでは、当該業界に貢献していくとともに、国内だけでなく、同様の市場が見込まれる海外においても、引き続き販売強化に取り組んでまいります。

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超大型油圧ブレーカ『Fxj1070』

価格

定価:50,800千円(税別)

販売目標

台数:初年度5台

特徴

  1. 1シリンダライナー構造

    シリンダライナーにより、油通路を均等に複数配置できるため、ピストン摺動時の調芯性が向上します。その結果、ピストンのかじりの発生を防止できるため、メンテナンスコストが下がるだけでなく、メンテナンスも容易に行えます。

  2. 2耐久性向上

    シールの耐熱性・耐摩耗性・追従性を高め、油漏れや窒素ガス漏れに対し高寿命化を図りました。また、消耗品類の形状と材質を変更し、耐久性を向上させています。

  3. 3強力な打撃力

    バックヘッドへの封入窒素ガス圧力の高圧化により、旧超大型モデル『HB100G』に比べ、打撃エネルギーを約10%アップしています。

  4. 4静粛性向上

    ボックス型フレーム構造により厚みを絞り込んだスリムな形状とし、狭い作業環境での操作性を向上させただけでなく、古河独自の技術により油圧ブレーカ独特の打撃音を封じ込めました。旧超大型モデル『HB100G』に比べ、音響パワーレベルを約10dB(A)低下させ、環境配慮を図っています。

  5. 5オートグリース装置

    ロッド、ロッドピン及びブッシュ類の摩耗低減を図るため、従来は約2時間ごとの給脂作業が必要でした。オートグリース装置を標準装備したことで、操作ペダルの踏み込みによりロッドの発熱部や極圧発生部にグリスを常に給脂し続けられる構造としました。

主要諸元

モデル名称 Fxj1070
適合油圧ショベル ton 65~110
本体質量 kg 3200
全 質 量(超低騒音仕様) kg 6550
全  長 mm 4633
ロッド径 mm 210
作動圧力 MPa 16~18
消費油量 LPM 280~420
打 撃 数 BPM 200~280
オートグリース装置 標準装備

製品に関する問い合わせ

以上