社長メッセージ

持続的な成長と中長期的な企業価値の向上の実現を目指します。

代表取締役社長
中戸川 稔

当社グループは、1875年(明治8年)に創業して以来、鉱山開発で培った技術を基に、社会基盤を支える技術を進化させ、常に時代の要請に応えて変革し続けながら、機械と素材の両分野において事業を展開し、現在に至っています。

新型コロナウイルス感染症は収束の方向に向かっており、経済活動についてもコロナ禍前に戻りつつある一方で、ウクライナでの戦争の長期化とそれに端を発する資源・エネルギー価格の高騰、米中両国間の対立の深刻化、更には、欧米で発生した金融不安の広がりなど、世界の動きは複雑化する様相を呈しており、将来を予測することが困難になっています。

また、近年、地球温暖化による気候変動が多くの災害をもたらし、日本においても、かつてない規模の豪雨やそれに伴う洪水などが私たちの生活を脅かしており、環境を守り、安全・安心な社会を構築することが課題となっています。

このような先行きに不透明感が漂う状況下においても、当社グループは、「社会に必要な企業であり続けます」と謳う経営理念のもと、複雑化する社会や気候変動によってもたらされる社会課題の解決に役立つ製品、技術、サービスなどを提供することにより、社会に貢献する企業グループを目指しています。

当社は、創業150年を迎える2025年に向けた長期ビジョンとして、2025年ビジョン「FURUKAWA Power & Passion 150」を掲げており、本年5月、このビジョンの最終フェーズである「中期経営計画2025」を発表いたしました。

「中期経営計画2025」においては、第2フェーズ(2020~2022年度)に注力した体質強化・収益力の増強を礎とした成長を実現し、「2025年ビジョン実現への総仕上げ」を行う期間と位置づけています。具体的には、機械事業に経営資源を集中してリターンを上げる成長戦略を描くとともに、サステナビリティへの取り組みや事業ポートフォリオの見直し、知的財産・人材資本・DX(デジタルトランスフォーメーション)への投資などにより、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組みを拡充・強化し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していきます。

今後も、すべてのステークホルダーの皆様からの一層の信頼を獲得すべく、役職員全員が「Power」(力強さ・スピード)と「Passion」(熱意・情熱)をもってビジョンの達成にまい進してまいりますので、これからの古河機械金属に、どうぞご期待ください。

2023年6月