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ロックドリル部門:鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造解体用の大割用油圧圧砕機を開発

2018年06月26日

- 都市再開発、インフラ設備老朽化等に伴う解体市場向けに7月より販売開始 -

当社グループの中核事業会社である古河ロックドリル株式会社(東京都中央区日本橋1-5-3 社長:三村 清仁)は、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造解体用の大割用油圧圧砕機『Vz-7』を開発し、本年7月より販売を開始します。

近年、国内において、都市再開発におけるビル解体や、大型プラントの解体、インフラ設備の老朽化等に伴う解体工事の需要が見込まれています。現状では鉄筋コンクリート(RC)造のビル等の解体が主流ではありますが、SRC造のビル解体、大型プラント解体も増えています。

古河ロックドリルは、解体市場向けに、油圧ショベルのアタッチメント製品である油圧圧砕機『Vシリーズ』として、小割用油圧圧砕機『Vsシリーズ』、大割用油圧圧砕機『Vxシリーズ』、多機能型鉄骨カッター『Vcシリーズ』の3タイプを、RC造や鉄骨(S)造向けに市場投入してきました。
7月より販売開始する大割油圧圧砕機『Vz-7』は、これまでシリーズ化していなかったSRC造向けに開発したもので、3次元CAD解析を駆使した設計、高強度耐摩耗特殊鋼等の素材の採用などにより、強度や耐久性の向上、耐摩耗による長寿命化を実現しました。これにより、使用ユーザーのメンテナンスコストの低減や操作性向上による作業効率アップ、工期短縮を可能にします。

古河ロックドリルでは、新製品投入により解体市場における需要に対応していくとともに、今後も油圧圧砕機のラインナップの拡充に取り組んでまいります。

SRC造解体用大割用油圧圧砕機『Vz-7』

価格

定価: 13,500千円(税別)

販売目標

台数: 年間20台

特徴

  1. 1強靭なアームとフレーム構造

    構造物の解体作業は、油圧ショベルのブームやアームを伸ばした高所での作業となるため、ショベルの安定性を確保するため軽量化が重要視されます。古河独自の3次元CADによる解析技術を駆使し、さらに高強度耐摩耗特殊鋳鋼を採用したことで、軽量化を実現しました。

  2. 2強力なコンクリート破砕力

    対象物を確実につかみ、食い込み、破砕する役割を担うアーム先端には、くさび形状の先端歯を装備しています。また、2本シリンダだから可能な開口幅1050mmを実現し、先端破砕力は990kNとクラス最大級の破砕力を発揮します。

  3. 3強力な鉄骨切断力

    アーム根元に装備したカッター刃の全長は500mmとクラス最長で、強力な切断力により重量鉄骨鋼材(H形鋼:H350mm×350mm×10mm×16mm)の切断も可能なことから、効率良く作業を行えます。

  4. 4耐久性

    鉄骨を切断する際、アームが受ける反力に耐えるようセンターピン径を太くし耐久性を向上させたほか、アームの振れを抑制する機構を採用し、切断力低下を回避する構造としました。

  5. 5操作性

    フレームはスリムな形状とし、狭い場所での操作性を向上させたほか、ピストンロッドにはロッドガードを標準装備し、鉄筋による損傷を気にせず作業することが可能です。また、大容量ハイスピードバルブを標準装備したことで速い開閉が可能となり、作業効率を向上させました。

  6. 6旋回機構

    古河独自の機構により、あらゆる方向・角度での連続作業を可能とし、良好な視界性の確保を実現しました。標準仕様では360°フリー旋回ですが、油圧旋回モータを装着した油圧旋回タイプもオプションで設定しました。

主要諸元

モデル名称(ブイゼットセブン) Vz-7
質量 kg 2590
全長 mm 2475
全幅 mm 1760
最大開口幅 mm 1050
カッター長 mm 500
カッター中央切断力 kN 2634
先端破砕力 kN 990
使用圧力 MPa 32
H形鋼切断可能寸法 mm H350x350
適合油圧ショベル ton 19~25
ハイスピードバルブ搭載 標準装備
旋回方式 360°フリー旋回
油圧旋回装置 オプション対応

製品に関する問い合わせ

以上