interview
ネジの価格が1円上がった。
そのとき世界で
何が起きているか。
資材
資材部
資材課
I.S.
2021年入社
外国語学部ロシア語学科 卒
情報を集め、 材料を集める。
「実は来月から価格改定を検討していまして…」。当社が部品を仕入れているサプライヤーさんとの打ち合わせで、そんなご相談をいただくことがあります。当たり前の話ですが、“材料”がないとモノづくりはできません。金属部品や樹脂部品、生産設備の燃料や潤滑油として使う油、化学素材の原料、現場社員たちの装備、工場・オフィスの什器や備品にいたるまで。モノづくりに必要なあらゆる材料を国内外から集めるのが資材調達の仕事です。私たち資材課は、取引するサプライヤーの選定や交渉、場合によっては部品や原材料の仕様自体を検討して、品質と価格の最適解を模索しています。
さまざまな分野で価格高騰が続いている昨今、冒頭のような話はよくあります。価格が上がる原因は何だろう?どれだけ交渉の余地があるのだろう?適正な価格や取引内容を判断するためには、製品や材料に関する知識はもちろんのこと、社会の動向を把握しておく必要があります。国際情勢の変化、感染症の流行、新たな政策の施行──。世界中のニュースと、目の前の仕事がつながっていく感覚が、私はけっこう好きです。
実物の情報量は、 すごいです。
仕事の中で好きな時間はいろいろあって、例えば工場訪問もその一つ。私が勤務している本社の資材課には、全国の工場や研究所から資材調達の依頼が来ます。普段はメールや電話でのやりとりですが、定期的に出張して工場の担当者と直接話したり、生産設備や製品を見せてもらったりしています。新人の頃、工場には寡黙でコワモテな人たちが多いのだろうと勝手に想像していましたが、実際は気さくな人ばかり。「この間はありがとね。仕入れてくれた部品、これだよ」と実物を見せてくれたりして。そうか、この部品には樹脂素材がこんなに使われていて、だから原料コストも製造コストもかかるのか…。工場に来ると、毎回いろんな学びや発見があり、仕事の解像度が上がる感じがします。
これはまったくの余談ですが、『古河機械金属』って厳格で堅そうな社名ですよね。でも、入社してみると全く違って、本社も工場も、なごやかな雰囲気。気前よく何でも教えてくれる先輩たちに育ててもらい、私の世界は広がってきました。年次が上がってきて、今度は自分が後輩に返してあげる番だと思っているこの頃です。
いいものをつくるには、 いい材料がいる。
私は今、資材課に配属された新入社員Oくんの教育担当を任せてもらっています。自分だってまだまだ一人前とは言えないけど、教えられることは全部教えたいし、出来るだけたくさんの経験を積ませてあげたい。先日は、一緒に幕張メッセに行ってきました。建設・測量業界の最先端技術や製品が一堂に会する、国内最大級の展示会が目的です。広い空間に、大型機械がずらりと並ぶ光景は壮観。会場をワクワク歩いていると、ありました。『新型油圧クローラドリル』。数年前から、私が資材調達を担当していた新機種です。
「こんなに大きいんですね…」と目を輝かせたOくんを見て、なんだか誇らしい気持ちになりました。そうそう、こんなに大きいんだよ。こんなに大きいマシンも、小さなネジやボルト1本、何百何千のいろんな部品が集まってできていて、価格交渉とか、すごい頑張ったんだよ。なんて心の中で思いながら、調達に奔走していた時の思い出話なんかをしました。
いいものをつくるには、いい部品が必要です。でも、品質にこだわれば価格は上がり、部品一つひとつの金額差が積み重なってきます。世の中になくてはならない製品を、競争力のある価格と品質で市場に届けるためには、より安く、より早く、部品を選定しなければならない。だからこそ、私たちは今日も世界にアンテナを張り、さまざまな情報を集めるのです。
MY UNIQUE PATH
- 就活時代
- 大学で学んだ語学を活かすために、海外取引の多い企業を中心に就活。日本が得意とする製造業であることと、古河機械金属の製品のスケール感に魅力を感じて入社。
- 入社1年目
- 本社の資材部資材課に配属。古河機械金属がつくる産業機械、化学素材などの各部門を横断して、製品の原材料となる「直接材」と、その他備品などの「間接材」の調達業務を行う。
- 入社4年目
- 初めて新機種の開発プロジェクトに参加。設計部が作った図面をもとに必要資材を洗い出し、課内のメンバーで分担して調達業務スタート。新規取引のサプライヤーの工場見学などを経て依頼先を選定し、新機種開発に必要な資材を揃えていく。
- 現在
- 展示会で新機種のお披露目に立ち会い、一つの節目を迎えると同時に、次の新機種開発に向けた情報収集とコストダウンの検討に着手。また、新入社員の教育担当に任命され、研修計画を立てながら育成にも従事。