岡山県にありました井笠鉄道という軽便鉄道で活躍していたのが蒸気機関車7号機です。
生まれは遠くヨーロッパのドイツで、「オーレンシュタイン・ウント・コッペル」（略称：コッペル社）
というメーカーにて1923(大正12)年に製造されたました。
軌間762ｍｍの12トンＣ型タンク式蒸気機関車で、製造番号は10473です。
人間に例えると今年で96歳となります。
同鉄道で1961(昭和36)年10月に廃車となり解体処分される予定が、奇跡的に助かり
各地を転々と移動しながら近年では長野県の「野辺山ＳＬランド」に引取られ静態保存されてきました。
2018(平成30)年8月31日で同園が閉園となり、新たな保存先を探していたところ
古河機械金属（株）足尾事業所のご理解と、鉄道模型メーカーの（株）関水金属の協力によって
あしおトロッコ館に譲られることになり、保存が続けられることになりました。
鉄道遺産としても、産業考古学的資料としても貴重な1両です。