震災の教訓を生かした、
スマートコミュニティ計画を

東日本大震災で、津波による大きな被害を受けた岩手県陸前高田市。一日も早い被災地の復興を実現するため、国主導の高台移転計画※が実行された。この壮大なプロジェクトに必要となる、巨大な機械設備の建設・運転・管理を担った古河機械金属。当社が選ばれた理由とは何か。

※高台移転計画…隣接する山を削った高台に住宅を建設するとともに、山を削って発生した大量の土砂・岩石を使い低地をかさ上げして商業施設や公園を整備する震災復興事業。

「希望のかけ橋」と命名された主塔間距離220mの長距離ベルトコンベア専用仮設橋。「奇跡の一本松」とともに復興のシンボルになっている。川の環境に配慮し、吊り橋構造を採用。

生態系に配慮し、ベルトコンベアを提案

本プロジェクトには、山の掘削、土砂・岩石の破砕・長距離搬送といった業務プロセスがあり、これは、まさに古河機械金属の強みが生かせる分野だった。当初想定されていた土砂運搬の手段は、ダンプカーの使用だったが、長距離ベルトコンベアによる搬送に変更となった。これにより、実に3分の1までプロジェクト期間を短縮することが可能となったのだ。また、長距離搬送の過程では、河川をまたいでベルトコンベアを設置する必要がある。この川には、毎年秋にサケが遡上するため、吊り橋を採用し、周囲の生態系の影響にも最大限考慮した。さらに、設備の建設にとどまらず、稼働後の運転・管理までを古河機械金属が請け負った。

その結果、古くから鉱山開発で培った破砕・運搬の技術、また長年の橋梁事業の実績により、一貫したサポート体制を敷くことができる古河機械金属の技術が高く評価され、陸前高田の地での復興を担う重要な役目を果たすこととなった。

陸前高田市の復興事業は、高田地区と今泉地区の山を切り崩し高台の住宅地を造成し、高台造成の際に発生した土砂を津波で被害を受けた平地部のかさ上げに利用するというもの。工事で運ぶ土砂の量は、1,200万㎥(東京ドーム約10個分)と並の規模ではない。

総合力で工事全体を支える

古河機械金属の技術力が活きた場面は他にもある。山の掘削においては油圧クローラドリルが、現場での重量物取扱作業にはユニッククレーンが復興事業で活躍。まさにグループの技術を集結して臨んだプロジェクトだったのだ。100年以上にわたり蓄積した技術と革新的な発想で、古河機械金属は、これからも社会インフラ整備の一翼を担い続けていく。

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