豊かな未来を創造する研究開発品
古河機械金属は次のような研究開発製品の実用化を目指しています。
窒化ガリウム基板
窒化ガリウムは次世代高性能・高機能電子機器に対応できる新しい半導体です。この半導体を用いてブルーレイディスクの青紫レーザダイオード(LD) や照明用白色発光ダイオード(LED)が実現されており、固体照明に向けた開発も加速しています。また窒化ガリウムを用いた電気自動車搭載の新しいトランジスタにも期待が集まっています。当社はこれらのデバイスを実現する上で不可欠な窒化ガリウム基板を提供します。
シンチレータ結晶:Pr:LuAG
シンチレータとは放射線を吸収して発光する物質です。東北大学との共同研究で開発したPr:LuAGシンチレータ結晶は、がんの早期発見に役立つPET(陽電子断層撮影)装置や、次世代乳がん検査用PEM装置などの医療診断分野への応用が期待されています。現在、3インチ直径の大型結晶の試作を進めています。
熱電変換材料
熱電変換材料は、排熱エネルギーを電気に変換することができる材料です。これまで利用されなかった自動車エンジン排熱や各種工業炉からの排熱を効率良く電気に変えることができれば、エネルギーの節約になるばかりではなく、地球環境に貢献できます。当社ではこの変換効率を世界最高水準まで高めた熱電変換材料を開発しました。現在、この材料の試作製造を行っており、熱電モジュールの実用化に向けた研究も推進しています。
有機非線形光学結晶:DAST
有機結晶であるDASTは非線形光学結晶の1つで、これまで未知であった光と電波の境界領域にあるテラヘルツ波を効率良く発生させることができます。当社の結晶は、電子材料事業で培った独自製法により育成したもので、非常に高品質であり、高出力のテラヘルツ波を安定して発生させることができます。テラヘルツ波によって各種物質の同定が可能で、例えばセキュリティ対策のための薬物検査などに威力を発揮することが期待されています。さらに今後、基礎科学、工学、情報通信、バイオなど様々な最先端テクノロジー分野での活用が期待されています。
液晶プロセス装置
近年地上デジタルテレビなどで著しい成長をみせるカラー液晶モジュールは、非常に多くの工程を経て製造されています。当社では、液晶モジュールにおいて、液晶分子を一定方向に揃えるための配向膜プロセスにおける乾燥工程で使用するベーク装置を製作しています。
例えばG7.5世代の装置では1.95mx2.25mの大きさのガラス基板上に塗布された配向膜を超均一に乾燥させます。シミュレーションによる熱流解析、高精度の温度制御、三次元方向の位置制御など、先端技術を投入した最新鋭の装置です。
製品開発を支えるシミュレーション技術
高度な製品開発のためには、シミュレーション技術の活用が不可欠になっています。当社では、音響解析をはじめ、構造解析、熱・流体解析などの分野でシミュレーション技術の応用に取り組んでいます。当社グループ各社と連携し現製品の性能向上や新製品の開発につなげていきます。最近では、低騒音油圧ブレーカ開発などに大きな成果をあげており、今後ますますの適用範囲拡大が期待されています。
